「声を聞き兆候を立ち上げる技術——現場・倫理・想像力のあいだで」に黒嵜想が登壇します。

「声を聞き兆候を
立ち上げる技術——現場・倫理・想像力のあいだで」
<虚影技術幽譚 プロジェクト / Ghosts of Dreamed-UP Technology Project 
 Technopoiesis Echoes/技術幽譚の呼び声 Vol.1>

 「ユーラシア」を主題にキュレーションや映画・映像制作を行う渡辺真也氏、「極地」を起点に独自の極論を展開してきた批評家・黒嵜想氏をお迎えします。当日は、渡辺氏の作品『Soul Odyssey ユーラシアを探して』の一部上映や、黒崎氏の「P2P」をはじめとした取材資料をご紹介いただきながら「取材やリサーチを、他者との出会いと葛藤を引き受ける“技術”として捉え、その行為そのものを思考の出発点とし、作品や議論へどう接続していくのか」をテーマに議論を深めます。ポストドキュメンタリーやエッセイフィルム、現代批評の視点を踏まえ、お二人の実践を起点にお話を伺います。
 本トークシリーズは「虚影技術幽譚 プロジェクト / Ghosts of Dreamed-UP Technology Project 」(*詳細は後述) の一環として開催します。
 第一回目の[Technopoiesis Echoes/技術幽譚の呼び声]では、「取材・リサーチ」をテーマに議論を進めたいと考えております。「取材」や「リサーチ」という行為は、制作の出発点でありながら、その方法や倫理が問われることは少ないと感じております。本企画が、ドキュメンタリーや批評、芸術実践において、取材を単なる情報収集ではなく「他者と出会い、世界を再構成する技術」として捉え直す為の時間を立ち上げます。
文:高山哀吾

開催概要

日時|2025年11月21日(金) 18:00–21:00
会場|RAMI_ARTSTURIO/BAR(〒113-0023 東京都文京区向丘1丁目5-1 第2向丘ビル)
入場料|早割券Ⅰ(先着7名):1500円(+1D)/早割券Ⅱ(7名):1800円(+1D)/一般入場券(7名):2500円(+1D)
https://artsticker.app/events/106361
上記リンクよりチケットをお買い求め頂けます。
※会場で別途1D代金を頂きます。

話者|渡辺 真也 (キュレーター・映画監督)/ 黒嵜 想 (批評家・極セカイ研究所所長)
聞き手|伊藤 道史 (アーティスト)
進行|高山 哀吾(企画・進行)
支援|令和7年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業

*「虚影技術幽譚 プロジェクト / Ghosts of Dreamed-UP Technology Project 」は、「忘れ去られつつある技術への夢」を「現代の亡霊」として捉え直し、テクノユートピアの終焉をめぐる現在を描く芸術実践。かつて未来像を描き技術を開発してきた研究者・技術者へのインタビューを通じ、当時の思想体系と、現在の技術環境とのズレを炙り出ししながら、技術と妄想の特異な距離感を抽出し、「構想されたが到来しなかった技術の幽霊」を空間に出現させる試みとなるだろう。同時に、『東海道四谷怪談』以後200年の日本の怪談・都市伝説のナラティブを参照し、ポストドキュメンタリー/エッセイフィルム的手法をXRに接続する。明治以降の「土着」と「輸入」が継ぎ接ぎされた日本近代のハイブリッド性、周縁化された存在が媒介となる怪談構造、SNSミームへと連なる情報の自己増殖性を踏まえ、都市の中に「口伝のナラティブ」を挿入する。鑑賞者はヘッドマウントディスプレイや亡霊的装置に包まれ、技術/芸術/鑑賞者がキメラ化する経験そのものを作品として体験する。さらに [Technopoiesis Echoes/技術幽譚の呼び声] によって、消えつつある〈技術的想像力〉を無形文化遺産的に共有し、技術植民地化・技術覇権主義のただ中で、私たちが選びとるべき「現在の技術的選択」を再考する場を生成する。

渡辺 真也キュレーター・映画監督
1980年静岡県生まれ。国民国家に焦点を当てた国際美術展をキュレーションし欧米、日本で開催。ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクのコラボレーションを論じた博士論文にてベルリン芸術大学博士課程修了。美術史博士。
http://www.shinyawatanabe.net

黒嵜 想|批評家・極セカイ研究所所長
1988年生。批評家。極セカイ研究所所長。批評誌『羅(うすもの)』編集長。批評誌『アーギュメンツ』での連載・編集をきっかけとして活動開始。音声と南極を中心的な関心とし、仏教音楽「声明」に関する連載「声をかく」のほか、自身が編集する南極誌『P2P』ならびに「極論」(同誌掲載)などがある。
https://kurosoo.works

伊藤 道史|アーティスト
アーティスト。RAMI_ARTSTUDIO/BAR ディレクター・キュレーター。
バーチャルリアリティと言われる、人間が現在・此処を開き直す技術やデバイスを、ある種の人類の思想でもあり、スキーマ(基本原理)、夢や神話、怪談としても見つめ直すことで、世界認識や言語の材料となる、イントラアクションや詩情を制作してきた。また、情報技術環境における、プログラム、プロンプトなどの言語の、指示性・回帰性などの2人称的なイントラアクションを手掛かりに現代詩を発表している。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。
https://linktr.ee/Michibumi

高山 哀吾|作家・ディレクター
2002年宮崎県生まれ。クラブカルチャーや映画に通底する音楽性を起点に、身体に沈潜する自然的知覚の残響と、都市的欲望のリズムが衝突するサウンドスケープを、キュレーションやメディア表現の実践を通し探索している。東京を拠点にVJ/DJ/映像制作/グラフィックデザイン/配信ディレクターとして活動。クリエイティブチームexp(x)、RAMI_ARTSTUDIO/BARを運営。